うつ病~付き合いその変遷 30歳ー35歳 30代
取立て屋から結婚を決意して再び転職をすることになり。
製菓製パンの営業として本腰を入れて、定年まで勤め上げるつもりで働き始めました。
営業といっても小さなケーキ屋・パン屋を相手にするルートセールスでいわゆる御用聞きな部分があり、
最初は大変ではありますが、人とは不思議なもので毎日顔を合わせたりしていると親近感が湧いて
仲良くなったりします。
人には相性というものがありますから仲良くなることが難しいことも中にはあります。
そういうお客様とは程々な距離感で売上が維持できるように付き合っていきます。
鬱とはいえ、それ程ノルマもキツくなく淡々と毎日を過ごし、
入社して数ヶ月病院には通ってはいたましたが、症状は安定していました。
ところがそんな安定は長く続くことはなく結婚を考えていた彼女とは別れてしまいました。
彼女結婚への願望があまりにも強く、その気持ちには今はこたえられないと気持ちを伝えたところ
数日後に彼女は自殺しました。
正確には自殺未遂です。幸い命に別条はなくしかし私の気持ちは離れてしまい、分かれることに至りました。
その頃から調子が悪くなり、まずは女性が怖くなりました。
街中で歩くハイヒールの「かつかつ」という音。
その音を聞くだけで体がすくむ思いになりました。
そして人が怖くなりました、誰かがマンションを訪ねてきても単に居留守を使っているのではなく
怖くて玄関まで行くことが出来ない。インターホンが怖い。
そして会社の同僚が怖くなり自宅にひきこもるようになり、不安感を和らげるために酒浸りになりました。
週末は人とは接することもなく酔っぱらって過ごし、ふたたび仕事にいく、
そんな生活を5年程過ごしておりました。
そしてついに幻聴が聞こえるようになりました。
「死んでしまえ」という女性の声が聞こえるようになり、その声に向かって「うるさい・うるさい」と
叫んでいる自分がいました。もうその頃には薬を飲むのをやめていました。
きっと病院に通っていたらまた違っていたのかもしれませんが当時は無理でした。
今ほど薬が進歩していなかったので、薬をそんなに信頼していなかった部分があったのかもしれません。
そして再び病院に通院を始めることになります。
そんな状況でも仕事だけは続けていました。思い切って休んだほうが良かったのかもしれません。
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